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孤独と風童

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シグナル
赤いあかりもともったし
そこらの雲もちらけてしまふ
プラットフォーム
Yの字をした柱だの
犬の毛皮を着た農夫だの
けふもすっかり酸えてしまった
東へ行くの?
白いみかげの胃の方へかい
さう
では おいで
行きがけにねえ
向ふの
あの
ぼんやりとした葡萄いろのそらを通って
大荒沢やあっちはひどい雪ですと
ぼくが云ったと云っとくれ
では
さようなら

『宮澤賢治 春と修羅 第二集 1924.11.23』

雪折れ

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雪折れしている細い街路樹を跨いで
薄汚れた雪の塊を蹴り飛ばすと
其処彼処で生木の軋む音がする逢魔時

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緩い足下を見て
凍り付いた測道をゆっくり歩む

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雪の中に歩き出すと
程無く足は靴下までぐちゃぐちゃになる
スンスン鼻を啜り涙目で途中で引き返す
足がびりびり痺れだして感覚も無くなる
役立たずの傘を振り回し
びしょ濡れが部屋に転がり込む

冬の鳥

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遠く高く飛んでいく冬の鳥を
道端でじっとして目で追うだけです

Art & Music

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アートと音楽展を見に行く
ビジュアルアートと音楽のコラボレーション
上澄みを啜ったような薄味の展覧会
私はもっと濃い味が好みでした

寒林

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白い息に霞む寒林に
薄日の梯子をみる

去年今年

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白濁した水晶体で彷徨いて
同じ廻廊をぐるぐる廻る
奇話を信じて溜飲を下げて
落剥した欠片を探す

冬灯

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昨日今日と夕闇に纏われて
遠くに見える灯りを目指します
綺羅が吹き曝されて
ふゆともしが溶けて消えました

寒柝

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薄い布団毛布に包まっていると
寒柝の音が響いてくる
それとも風に捲かれた跳音か

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